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注目される「野性の森」

 比良エリアに完成した「野性の森」の利用が増えている。1月末に女子サッカーのなでしこジャパンで活躍する澤選手や川澄選手が所属するINAC神戸の選手ら約30人が、オフシーズンのトレーニングに活用し、川澄選手が自身のブログで「野性の森」を紹介するなど野外運動を提唱する本学の取り組みが注目されている。
 野性の森は、比良エリアの雑木林を活用し、丸太や板塀など自然の森の中に人工的に作られたさまざまな施設を使う野外運動の実践の場である。体を鍛えることよりも仲間と助け合ったり、絆を深めたり、あるいは難問に立ち向かうとき、いかにリーダーシップを発揮するかなどむしろ「心」や「脳」を活性化するのに役立つといわれ、筑波大では、早くからJリーグの指導者研修など活用されている。野外運動の推進者でもある飯田学長や野外スポーツコースの教員らが野性の森づくりに取り組み昨秋に完成した。
 高さ3mの垂直に立つ板塀を6人余りのグループで一人ずつ登るゲームがある。体重の重い人と軽い人、機敏性に富んだ人とそうでない人、仲間の協力や試行錯誤を繰り返しながら最後に残った一人が塀をのぼるとクリアになるが、助け合いと創意工夫を組み合わせなければ、なかなか成功しない。
 野性の森には、これまでINACのほか、積雪で練習ができなくなった富山県の高校サッカー部もオフのトレーニングに挑戦した。体重90㌔近いヘビー級選手を肩車で下から支え、先に登った選手が懸命に引き上げる姿は、心を通わせた助け合いがなければ、達成できない感動的なシーンだった。
 学校で起きる「いじめ」やスポーツ指導者による体罰、暴力などスポーツ界からは次々と旧体質の「うみ」が出てきているが、指導者も選手も「野性の森」でまずは「心」を洗い直してはどうだろうか。

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